著者のコラム一覧
安倍昌彦スポーツライター

1955年、宮城県生まれ。早大卒。アマ時代に捕手としてプレーした経験を生かし、ドラフト候補のボールを実際に受けて取材するスタイルを確立。通称「流しのブルペン捕手」。自身が責任編集を務める雑誌「野球人」を始め、著書、寄稿は多数。

県岐阜商・佐々木泰の内角のさばき方が巨人坂本に重なる

公開日: 更新日:

佐々木泰(県岐阜商・三塁手兼投手)

 関係者の間で「エースキラー」と呼ばれる。

 1年時の10月、練習試合で1学年先輩の創志学園・西純矢(2019年阪神1位)から5打数5安打でサイクルヒットを記録すると、2年時の5月にも星稜・奥川恭伸(同ヤクルト1位)から4打数4安打をマークした。

 1年夏から4番を任され、2年秋の県大会では5試合で3本塁打。高校通算34本塁打を誇る一方、控え投手としても最速143キロを誇る“二刀流”だ。中止になった春のセンバツには、主将として出場予定だった。同校の鍛治舎巧監督が、「これまで預かった中で一番。藤原恭大(18年ロッテ1位)や小園海斗(同広島1位)よりもいい」と絶賛するほど。安倍氏が言う。

「打撃技術は高校球界トップクラス。足も速い。地元の人からは、愛工大名電時代の堂上直倫中日)に似ているという声も聞きますが、私は光星学院時代の坂本勇人巨人)と重なります。体格は坂本よりも一回り小さいですが、中堅から右中間の打球がスピンが利いていて一番伸びる。内角球も両ヒジをうまく抜いてさばける。体勢を崩されながらも、軸回転で打てる“とっさ力”がある。打者にとって、とっさにどんな対応ができるかはものすごく重要な要素ですが、こうした打撃ができる高校生はなかなかいません」

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