東海大相模・西川僚祐 G岡本のように中堅方向へ打つ意識を
西川僚祐(東海大相模/外野手)
高校通算53本塁打のパワーヒッター。体格にも恵まれている。
「練習の際に、いとも簡単にフェンスオーバーの打球を放つ能力は、高校生でトップクラスだと思います」
安倍氏はこう評価した上で、「持ち味の長打力を100%生かし切れていない部分がある。ものすごくもったいないなと思います」と、指摘する。
「高校生だから仕方がない部分もあるのですが、昨秋までは引っ張りたがる傾向がちょこちょこ出ていた。自分の打った打球を早く見たがるところがあるなと。あれだけ腕の長さとパワーがあれば、金属バットなら内角球に詰まっても、外の球を引っ掛けても、本塁打を打てるはず。こうした打撃がクセになると、プロで木製バットに変わったときに苦労するのではないか。引っ張りへの意識が強過ぎると、体が開いてどうしてもバットが外側から出る。そうなると芯でとらえる確率が下がり、打ち損じが増える。外角への出し入れなどでタイミングを外され、追い込まれてボール球に手を出す、という悪循環に陥る可能性もある。花咲徳栄の井上朋也と比べると、打撃に幼さがあるように感じます」