今季の日ハム中田翔は「脱メジャー打法」堅実打撃が戻る

公開日: 更新日:

 日本ハム中田翔(31)が“新型潜水艦”を打ち砕いた。

 21日は0―0の二回に、プロ初登板のアンダースロー、西武先発の与座から値千金の先制ソロ。その後もボールをよく見極め、3打数1安打、1本塁打、2四球。パワーだけではないところを見せつけた。

 20日の2戦目も決勝タイムリーを放つなど、もっか打率・300、1本塁打3打点。2年連続リーグ覇者の西武との開幕カードを2勝1敗と勝ち越す立役者になった。

 今季は開幕前の練習試合も28打数8安打、3本塁打11打点の大当たり。球団OBは「今季は打撃の堅実性に磨きをかけた」と、こう続ける。

「昨季はホームランを打ちたいという思いが強過ぎたのか、不慣れな打撃フォームで苦しんでいた。メジャーの強打者さながらに左ヒザを上げて、フルスイング。これが中田には合わず、打率・242と低迷した。今季、練習試合から調子がいいのは、オーソドックスなフォームに戻したからです。もともと中田は選球眼の良い打者ですからね。これまではホームランにこだわるあまり、長所をうまく生かせなかった。チームへの貢献度ということを考えたら、今季はこれまで以上に期待がもてる」

 今年こそチームを4年ぶりのリーグ優勝に導けるか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド