G岡本がセ三振王目前も…起死回生9号2ランで見せた4番の器

公開日: 更新日:

 “生涯一投手コーチ”を自任する評論家の権藤博氏は常々、こう言っている。

「そもそも打者の三振は『悪』ではない。投手からすれば、三振することを恐れず、フルスイングをしてくる打者ほど不気味なものはない。ちょっとコントロールを間違えれば一発を浴びる、という恐怖心を感じる。結果的に空振り三振に打ち取っても、その後の対戦では警戒せざるを得ず、腕が振れなくなったり、ボールが先行したりしてしまうものなのだ」

 19日のDeNA戦で2三振を喫した巨人岡本和真(24)がまさにそうではないか。

 ここ3試合で実に8三振(12打数)。今季22三振でリーグワーストに3差と迫ったが、そんなことは“お構いなし”といった感じでこの日もバットを振った。

 五回は外角に逃げるスライダー、七回は高めの158キロを強振。ブオンッ! という音が聞こえてきそうなフルスイングだった。

 そして、九回だ。同点に追いついて迎えた2死一塁の5打席目。国吉の151キロを一閃、勝ち越し2ランを右翼スタンドに叩き込んだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド