広島・堂林が首位打者独走…侍J稲葉監督には“悩みの種”に

公開日: 更新日:

 突然変異した「鯉のプリンス」がまた打率を上げた。広島堂林翔太(28)が、今季初の3番に座った17日のヤクルト戦で5打数4安打の大当たり。打率を・446として、セ・リーグの首位打者を独走している。

 高卒3年目の2012年にチーム最多の14本塁打をマークしてブレークして以降、一軍と二軍を行ったり来たりですっかり「過去の人」になっていた。

 ここ数年は毎年のように「クビ候補」と言われた男のプロ11年目にしての覚醒で、チーム関係者の期待をにわかに集めだしたのが、1年延期された東京五輪での侍ジャパン入りだという。

 折しもこの日、野球日本代表の稲葉監督が侍ジャパン強化委員会から来夏までの契約延長を要請されて受諾。代表の人選については、昨秋の国際大会「プレミア12」の優勝メンバーを土台とする方針を示す一方、「本番が延期になった。柔軟に考えていく」とした。

「開幕から12球団の試合をつぶさにチェックしているという稲葉監督の頭には当然、堂林もインプットされている。プレミア12のメンバーを中心にするとしたら、野手の新メンバーはせいぜい2、3枠。ソフトバンクの柳田、ヤクルトの村上、巨人の岡本らがその有力候補で守備に難のある堂林が割って入るのは厳しい情勢ですが、圧倒的な成績で首位打者でも獲得すれば、さすがに無視はできなくなる」(球界関係者)

 今の堂林なら、ひょっとしたらひょっとする。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

  2. 2
    鈴木誠也と吉田正尚が窮地…トレード浮上も引き取り手なし、大谷フィーバーの裏で価値大暴落

    鈴木誠也と吉田正尚が窮地…トレード浮上も引き取り手なし、大谷フィーバーの裏で価値大暴落

  3. 3
    悠仁さま「オックスフォード大進学」再浮上のナゼ…昆虫標本が充実した自然史博物館の存在

    悠仁さま「オックスフォード大進学」再浮上のナゼ…昆虫標本が充実した自然史博物館の存在

  4. 4
    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

  5. 5
    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  1. 6
    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

  2. 7
    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

  3. 8
    大谷への「アジア人差別感情」は球宴ファン投票にも表れ…問題の根は深く心配な今後

    大谷への「アジア人差別感情」は球宴ファン投票にも表れ…問題の根は深く心配な今後

  4. 9
    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

  5. 10
    ロッテ佐々木朗希は“身内”からも嫌われた? 故障中とはいえ選手間投票でも球宴選外のトホホ

    ロッテ佐々木朗希は“身内”からも嫌われた? 故障中とはいえ選手間投票でも球宴選外のトホホ