著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

シュミット・ダニエルが目指す独代表GKの“頼られるセーブ”

公開日: 更新日:

「(代表正GK争いに勝つには)結果を出し続けること。チームの勝利に貢献することが一番」。長身GKのシュミット・ダニエルは、18日早朝キックオフのメキシコ戦前に意気込んだが、結果は0―2の敗戦。再出発を強いられた形だ。

  ◇  ◇  ◇

「シュミットは足元を特徴としてプレーできる選手。10月のコートジボワール戦で勝利と無失点に貢献していたので、メキシコ戦でもう1回使おうと判断しました」

 森保一監督が説明した通り、シュミットの足元の技術は折り紙つきだ。 

 というのも、彼は生粋の守護神ではなく、中学3年まではボランチ。東北学院高校時代にGKへ転向し、約2メートルの長身を生かしてセービングなどを本格的に磨き始めた。

 中央大を経て2014年に仙台入りしたものの、すぐさまJ2熊本へレンタル移籍。15年も熊本で過ごし、16年はJ2松本へ。

 そこで出会ったのが反町康治監督(現JFA技術委員長)だ。「ダンは足元がうまい」と高評価した指揮官はすぐさまレギュラーに指名。ここでの活躍が認められ、ハリルホジッチ元監督時代の日本代表GK合宿に初招集され、日の丸を背負うきっかけを得た。

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