酒井宏樹「ポジティブな佑都君からいい刺激をもらってる」
酒井宏樹(マルセイユ・DF・30歳)
「本当に(空白期間が)長過ぎて日本代表活動自体が実感できなかった」
約1年ぶりに10月の森保日本オランダ遠征に参加、コロナ禍の再開に喜びを噛み締めた。カメルーン戦のみの出場だったが、老獪なプレーを印象付け、同僚・長友佑都(34)との初共闘となったオーストリア遠征2連戦に弾みをつけた。
酒井の2020年は浮き沈みの激しい時間になった。3月に左足首の骨片除去の手術、直後に新型コロナウイルス禍が拡大してロックダウンに見舞われ、フランスリーグは打ち切りが決定した。その間に30代に突入して迎えた新シーズン。日本代表の先輩・長友が移籍してきた。
「本当にモチベーション高くやっていますし、佑都君は特にポジティブなので、いつもいい刺激をもらっている。一緒にいられて光栄です」
それは森保一監督も同じ。日本代表の左右のSBが同じチームでプレーしていれば、連係面のすり合わせもしやすくなる。前向きな環境の中、彼は今季に挑み始めた。
その矢先の9月13日、一大事が起きる。パリSGのネイマールと僚友アルバロ・ゴンサレスが激しい罵り合いを展開。ネイマールが酒井に向かって「クソ中国人」と暴言を吐いたとスペインメディアに報じられたのだ。