セ・パFA市場の目玉選手がこぞって「古巣に残留」の余波
大物が軒並み宣言せず、動きに乏しい今オフのFA市場。目玉と言われたヤクルト山田、中日大野は権利を行使せず、古巣と長期契約を結んだ。
広島田中、ソフトバンク長谷川も移籍はせず、西武の抑え増田も残留が濃厚だ。
セ球団の編成担当は「コロナ禍の影響ですよ」と、こう続ける。
「今季は新型コロナウイルスの影響で、変則日程になったし、来春のキャンプもどういう形で行われるかは不透明。感染者の数次第では、来季の開幕だって延期になる可能性がある。今のところ五里霧中ですから、球場内外の環境がガラリと変わるFA移籍はリスクが高い。ただでさえ、FA選手は開幕直後から結果を求められる。慎重になるのも無理はないですよ」
もっかFA権を行使したのはDeNAの井納と梶谷、そして海外FA権でメジャー挑戦を目指すロッテ澤村。3日はロッテの救援左腕、松永昂大(32)がFAを宣言した。
いずれも大物とまでは言えないものの、目玉選手がFA市場に出てこない以上、彼らでも争奪戦になるかもしれない。