自分自身できちんと「発言できない」アスリートが多すぎる
「諦めることを忘れた」「当たり前を疑え」。格闘家宣言をした元Jリーガーには、数々の「アビコ語録」がある。「気付いた言葉はすぐにメモ」し、そして卓越した表現力とセルフプロデュース力で自分自身の注目度を引き上げてきた。
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J2・水戸とJ3・YS横浜でJリーガーとして過ごした3年間で痛感したことがある。「サッカー含めたアスリートたちは、もっともっと発信すべき」という点だ。
「言葉の力は偉大。でも発言できない選手が多すぎる。キング・オブ・コントの優勝者が、1年前のJ1優勝チームを知っているか? といえばそうじゃない。Jリーガーたちは取材に対して受け身だけど<自分たちが注目されていない>ことを自覚すれば、対応はおのずと変わると思います」
スポーツ界の現状を目の当たりにしたことで新聞、雑誌に連載コラムを持つなど、Jリーガーの生の声を届ける活動を積極展開し始めた。
一方でメンター、トレーナー、ビジネス専門家など周囲の協力者のサポートを仰いで「チーム・アビコ」をつくり上げた。