マー君初登板で3失点「カギは速球」ギャオス内藤氏が分析
「日本ハムの各打者を見ていると、改めて日本の打者は優れていると感じました。以前とは違い、今の田中はカットボールやツーシームも交え、ボールを動かしつつ、低めに集めて打ち取るスタイルだと思う。もともとの制球力も高い。ただ、日本の打者はメジャーの打者とは違い、低めのボール気味の球を簡単に振ってはくれない。振ってくれれば田中のペースに持ち込めますが、逆に見逃されるとなると、投球の組み立てが難しくなるかもしれません」
たしかに日本の打者はメジャーの打者と比べて選球眼が高い上に、いわゆる「クサい球」をカットし、ファウルにする技術も高い。
「各打者は、あの田中将大から打ってやろうと、高いテンションで打席に臨むはず。特にソフトバンクあたりは投手攻略に関してチーム全体で戦略を立ててくる。狙い球を絞ったり、強引に振らずに逆方向に打ち返す技術もある。そうなると大事になるのがストレート。速球でストライクを取り、なおかつ速球で打ち取れないと、苦しくなります。開幕に向けて、速球の制球やキレといった精度をどれだけ高めていけるかでしょう」(内藤氏)
開幕まで4~5試合程度の実戦登板が予定されている。どこまで速球で押せるかが、古巣で結果を残すポイントになりそうだ。