長期低迷の中、試合そっちのけでゲームに興じる若手を一喝
私は若い選手には口うるさく、煙たい先輩だと思われていただろう。ただ、そうした言動は私自身に跳ね返ってくる。後輩たちから「あの人はどうなんだ?」という目でも見られる。
だから94年に開幕スタメンから外れた時も、憤慨する気持ちをグッと抑えて、若手に交じって汗を流し続けた。「単に口うるさい先輩ではない」と練習から態度で示していかなければいけない。そういう気持ちでやっていた。
94年は最終的に5位に終わり、9年連続Bクラスとなった。暗い時代が続く中で迎えた95年。ボビー・バレンタインが監督に就任し、チームは大きく好転することになる。 (つづく)