東京五輪保安対策に苦言「日本人単独テロも排除できない」

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 世界中から注目を浴びる五輪はこれまで幾度となくテロの標的になってきた。例えば、「史上最悪の悲劇」といわれる1972年ミュンヘン五輪では、パレスチナの武装勢力が選手村を襲撃。11人のイスラエル人選手らが命を落とした。96年アトランタ五輪では、メイン会場であるセンテニアル公園で爆弾テロが発生し、2人死亡、111人が負傷。2014年のソチ五輪も、開幕目前にイスラム武装勢力の自爆テロが相次いだ。

 現状では国際的な人流が制限されているため、「緊張状態にある中東情勢絡みのテロは起きにくい」と前出の和田氏は言うが、日本人によるテロ活動も想定しておくべきではないか。

■国内犯の憎悪テロも

 コロナ禍で日本経済が逼迫していることは言うまでもなく、実質的失業者や企業の廃業数はおびただしい数に上る。昨年4月はコロナ禍を悲観した老舗とんかつ屋店主が油をかぶって焼身自殺する凄惨な事件も起きた。なかば五輪のためとも言える緊急事態宣言により休業を余儀なくされるなど、国内にも五輪開催への不満がくすぶっている。

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