東京五輪の野球選手チェックはTV観戦で十分と考える根拠
米国在住スカウトが現場でチェックすることはおそらく無理だが、仮に足を運べるとしても私はこのまま米国でテレビ観戦すれば十分だと考えている。
2018年オフに行われた日米野球は、わたしだけでなく多くのメジャー球団のスカウトが日本に行ってチェックした。しかし、日本の主力野手だった山田(28=ヤクルト)や菊池(31=広島)らは、メジャーの投手にまったくと言っていいほどタイミングが合わなかった。速くて重くて動く速球に適応できなかった。終盤になってアジャストしていたのは秋山(33=現レッズ)くらい。その秋山にしても、メジャーでいま、思うような成績は残せていない。
特に野手は、メジャーでいま、本塁打王を争っている大谷(26=現エンゼルス)のような日本人選手は例外なのだ。
差し当たってチェックすべき日本人選手である鈴木に関しては、前回のコラムで「肝心な場面で結果を出せない。勝負弱い」という情報があると書いた。
日本にいる情報提供者によれば、日本人は五輪、野球やサッカーの世界大会になると異常なほど熱狂するという。特に今回は地元開催だけに金メダル獲得が義務付けられているとか。とすれば、日本の4番打者の鈴木には大きなプレッシャーがかかる。ここぞという場面での結果はもちろん、そのしぐさや表情をテレビでチェックしようと思っている。
(メジャーリーグ覆面スカウト)