アトランタ五輪の日本代表は「勝ち点6」で決勝Tに進めなかった
日本は決勝トーナメントに進むためにハンガリー相手に大量点での勝利が求められた。
ところが開始早々の2分に失点し、後半開始直後の3分にもゴールを許してしまう。それでも1-2で迎えた試合終了間際にDF上村健一が1点を返すと後半アディショナルタイム1分にMF前園真聖が、この日2得点目となる劇的逆転弾を叩き込んだ。
もう一方のブラジルーナイジェリア戦は、ブラジルがロナウドのゴールで勝利を収めた。
3試合を消化して日本とブラジル、ナイジェリアが「2勝1敗。勝ち点6」で並んだが、ブラジルとナイジェリアが得失点差+2なのに対して日本は±0。3位に終わって決勝トーナメントに進むことはできなかった。
結局、大会はナイジェリアが初の金メダルを獲得、銀メダルはFWクレスポ、MFオルテガ、DFシメオネを擁したアルゼンチンが、ブラジルが銅メダルを獲得した。
得点王はベベットとクレスポが6ゴールで受賞した。もしも日本がベスト8に勝ち進んでいたら「どこまで勝ち上がっていたのだろうか?」と思わずにいられなかった。
ブラジル戦勝利で始まったアトランタ五輪。悔いの残る結果となった。(この項つづく)