“コロナ騒動”サッカー南ア出場辞退なら…A組・日本のライバル2国に“追い風”に
東京五輪の男子サッカーが「南アフリカ問題」で揺れている。開会式に先駆けてあす22日、グループA~D組の計8試合が行われることになっているが、日本の初戦(同午後8時キックオフ)の相手・南ア代表からコロナ陽性反応者が出てしまい、試合開催が危ぶまれているのである。
選手2人、スタッフ1人の陽性反応者を出した南ア。濃厚接触者は21人と発表されたが、20日になって「18人」に訂正された。22日のキックオフ6時間前のPCR検査が陰性だった選手は「試合出場可能」と大会組織委員会は言うが、もし「選手が13人そろわない」と「試合不成立」となる。
そして「南ア出場を辞退」となるとA組の日本とメキシコ、フランスは「グループリーグで2試合を消化して順位を決める」ことになる。このことは男子サッカーのメダル争いに、どんな影響を及ぼすのか? 元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏がこう言う。
「五輪サッカーは初戦から準決勝まで中2日で消化され、決勝だけが<中3日>という過密日程。南アが出場辞退となった場合、グループリーグA組だけが<1試合少ない>ということになり、疲労回復の面ひとつとっても大きなアドバンテージとなる。A組の中でフランスは2戦目に南アと対戦予定。キャンセルされた場合、初戦から“3戦目”の日本戦まで<中5日>あり、3戦目に南アと対戦予定のメキシコは、2戦目の25日から準々決勝の31日までの<中5日>を調整に費やせる。メダル獲得に関してメキシコ、フランスにとっては追い風といっていいでしょう」