著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

藤川球児だけじゃない シブく輝く「虎の松坂世代」たち

公開日: 更新日:

 また、リリーフといえば荒れ球の左腕・江草仁貴も松坂世代だ。個人的にはもっと評価されていい投手だったと思う。制球はアバウトだが、力強い真っすぐが魅力的で奪三振率も高かった。

 全盛期は05~09年の5年間か。このうち50試合以上登板が4回あり、キャリアハイは07年の5勝0敗5H、防御率1・95。普通のチームならリリーフエースとして脚光を浴びてもよさそうな成績だが、同じ時代にJFKがいたため、どうしてもワンランク下の扱いをされていた。

 一方、先発投手の杉山直久も虎の松坂世代だった。02年のドラフト自由枠で入団し、背番号18を与えられたエリート右腕。当然、将来のエースと期待され、05年のリーグ優勝時は9勝6敗、防御率2・94の好成績を残した。正直、もっと伸びる投手だと思っていたのだが、現在の青柳晃洋よろしく、先発登板が雨で流れることが多い不運な面があり、翌年以降は伸び悩んだ。今でもちょっと悔やまれる投手だ。

 最後が久保康友。社会人を経て04年のドラフト自由枠でロッテに入団したときは松坂世代最後の大物と呼ばれ、ルーキーイヤーからいきなり2桁の10勝を挙げる活躍で新人王を獲得した。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド