阪神・高橋遥人 亜大時代の恩人が明かすバイト欠勤時の律儀な行動【セV争い三つ巴のキーマン】#2
「ポテンシャルはチーム屈指ですが、1年目から肩肘の故障に悩まされ続けている。故障しない体づくり、フォームづくりができれば、普通に2ケタは勝てる実力があります」(阪神OB)
その高橋を東京から応援する恩人がいる。高橋が亜大時代にアルバイトをしていた飲食店「ベースボール」(東京・立川)の店主・江口信男さん(73)だ。
今も毎日のように電話で連絡を取り合うという江口さんは、「ポワンとしたような雰囲気がありますけど、とても律義で責任感が強い子です」と、高橋の学生時代をこう振り返る。
■「代わりの人を行かせます」
「プロ入りが決まった大学4年時(2017年ドラフト2位)のこと。彼に急用が入って翌日のアルバイトができなくなった。その日は150人規模の大宴会が入っていた。すると前日にわざわざ店まで来て、『僕がいなくて人数が足りないようでしたら、代わりの人を行かせます』と言って、翌日、亜大のチームメート2人を店によこしてくれました。本当にありがたかったですね」
江口さんは高橋に「シーズンの残り試合に全部勝って、CSで1勝、日本シリーズで2勝すれば、MVPだ!」とハッパをかけているという。高橋もリハビリで悔しい時期を過ごした分、身を粉にして優勝、日本一に貢献するつもりだ。