ヤクルト塩見泰隆は監督泣かせのヤンチャ小僧【セV争い三つ巴のキーマン】#1
塩見泰隆(ヤクルト/外野手・28歳・4年目)
9月18日の巨人戦で自身初のサイクル安打を達成し、もっか112試合で打率.302、12本塁打、50打点。20盗塁もリーグ3位と活躍し、今やヤクルトの欠かせぬレギュラーだ。
JX-ENEOSから2017年ドラフト4位で入団。走攻守、すべてにわたって高い素質が評価されるも、ネックは「アタマ」だった。
中学時代に所属した神奈川・海老名リトルシニアの飯塚良二監督は「30年監督をしてきて、あんなに運動能力が高い子は初めて」と、こう続ける。
■「おまえ、宇宙人じゃないか?」
「あまりに凄すぎて、私も冗談で『おまえ、宇宙人じゃないか?』と言ったくらい。ただ、当時はまだ本能で野球をやっているような感じでした。塩見が所属していた少年野球チームも決して強豪でなかったこともあるのか、タッチアップなどのルールも知らなかった。そうしたルール面では結構パニックになっていた」
武相高校で監督を務めた桑元孝雄氏(現東農大コーチ)も言う。