世界卓球・ピンポン外交50周年で米中混合ペア結成…「アスリートファースト」が潰される
■政治利用のための道具じゃない!
「米中ペア結成は『オリンピックが政治利用の道具でしかない』ことを再び露呈させた。五輪の根底にナショナリズムが渦巻いている証拠です。アスリートファーストは無視され、潰されている。外交的ボイコットは極めて中途半端だし、アスリートのことを考えているようで、利用しているに過ぎない。選手が権力に立ち向かっていくには海を越えて手をつなぎ、声を上げていくしかありません」
米NBAのエネス・カンターはCNNのインタビューで北京五輪のボイコットを呼びかけ、「選手だけでなく、世界の政府、国民が声を上げるべきだ」と言及。IOC(国際オリンピック委員会)に対して「恥を知るべきだ」と批判した。
外交ボイコットを検討する国に対し、中国外務省の報道官は「選手の利益を害するだけだ」と“脅し”をかけていたが、何かと政治に巻き込まれるアスリートは、たまったもんじゃない。