荒磯親方(元横綱・稀勢の里)が「二所ノ関」襲名のナゼ? 名跡譲渡は角界でもレアケース
荒磯親方は早大の大学院でスポーツマネジメントを学ぶなど勉強熱心。元横綱ということもあり、知名度も抜群だ。故郷茨城県で来年5月に完成予定の新部屋は、角界でも珍しい2面土俵にミーティングルームの設置など工夫を凝らしている。
「総帥の部屋がその一門の中心だった昔と異なり、一門制度が緩くなっている現在では総帥といっても実態がないに等しい。二所ノ関部屋にしても、部屋そのものに伝統があるわけじゃない。今の二所ノ関部屋は若嶋津さんが松ケ根親方時代の1987年に起こしたものが元ですからね。ただ、それでも『荒磯』に比べたら一門の名でもある『二所ノ関』のネームバリューは別格も別格。『荒磯部屋』から『二所ノ関部屋』に名前が変わるだけでも、今後の弟子集めに効果があります」(別の親方)
荒磯親方は期待に応えられるか。