阿炎“キャバクラ豪遊”の厳罰から返り入幕でV争い 来場所以降もストイックさを維持できるか
怒涛の突っ張りが炸裂した。
26日、幕内復帰の阿炎(27)が息をつく暇もない猛攻で大関貴景勝を撃破。1敗をキープし、27日は無敗の横綱照ノ富士と対戦する。
昨年はコロナ禍でのキャバクラ通いで3場所出場停止という厳しい“お灸”を据えられ、今場所、返り入幕を果たしたばかり。それがまさかの優勝争いである。
この日は立ち合いで1度待ったがかかるも、「集中力を切らさず、当たれたのが良かった」とは阿炎。集中力のなさが問題視されていた以前とはまるで別人だ。
ある親方は「厳しい言い方になるけど」と、こう続ける。
「今場所はある意味、重圧はありませんからね。出場停止処分明けは今年3月場所だったので“みそぎの場所”というわけでもない。三役争いをしていた以前とは異なり、大負けしたって『ブランクがあるから』と見られ、誰からも責められなかったはず。だからなのか、引きやいなしで目先の勝ちを狙うこともない。処分前より突っ張りの威力が増したのは、余計なことを考えずに前に出る相撲に徹することができているからです。まさしく『結果が後からついてくる』という状況です」