大相撲トーナメントも中止に…コロナ禍で「力士間格差」がますます大きく
本場所以外の行事やイベントが次々と中止になっている大相撲。6日に行われる予定だった「日本大相撲トーナメント」も、力士のコロナ感染が相次ぎ、2年連続で中止となった。
4日のPCR検査では、横綱照ノ富士ら力士12人に加えて親方数人の感染が判明。こうなると、いよいよ巡業や出稽古再開どころではない。場所直前の出稽古を解禁したところで、今回のようなことが起きれば本場所が中止となりかねない。
大相撲は2020年に新型コロナにより力士が死去。基礎疾患持ちが多い世界だけに協会も神経をとがらせている。感染対策を無視した元大関朝乃山らが厳しい処分を受けたのはそのためだ。
とはいえ、出稽古や巡業ができなければ、力士の実力ダウンによる地盤沈下は避けられない。本場所前の調整である出稽古は言うに及ばず、巡業も横綱大関に稽古をつけてもらう場でもあった。
その一方で「稽古嫌い」と揶揄されながら、独自のマイペース調整を貫いてきた御嶽海が1月場所を制して大関昇進。今後1年、まだまだ番付は大きく動きそうだ。