小平奈緒“氷上の研究者”500mは誤算の17位…五輪連覇かかるも無念のスタート出遅れ
連覇が期待された小平奈緒(35)は、まさかの17位に沈んだ。動きが硬く、最初の100メートルは出場30選手中20位となる10秒72。金メダルを獲得した前回平昌大会を0秒46も下回り、課題としていたスタートの出遅れが大きく響いてしまった。
【写真】この記事の関連写真を見る(14枚)
レース後、「自分自身にこんなにガッカリしたことはない。一歩目で左足が引っかかり、立て直せなかった。足が取られた瞬間、頭が真っ白になった」と話した小平は、平昌で銀メダルを獲得した17日の1000メートルでリベンジを狙う。
「小平選手は追われる立場ながら、スケートを追究し続ける研究者。疑問や興味があることは何でも聞き、吸収しようとする。昔から研究熱心でした」(長野五輪500メートル銅メダリストの岡崎朋美氏)
小平は2度目の五輪となった14年ソチ大会後、スピードスケートの強豪国オランダへの単身武者修行を決意。約2年間の滞在でオランダ語もマスターした。今回の北京大会に向けて、中国語も習得したという。