ヤクルトがオープン戦最下位…昨季日本一球団を苦しませる優勝の副反応
■成功体験がマイナスに
自慢のマシンガン打線こそ前年のチーム打率.277を上回る、驚異的な.294をマークしたが、投手陣には故障者、不調が長引く選手が続出した。先発の柱だった三浦大輔、野村弘樹が成績を落とし、頼みの大魔神佐々木主浩が故障で23試合登板に終わった。先発の川村丈夫が17勝、斎藤隆が14勝と前年を上回る成績を残したが、それでは足らなかった。
優勝の副作用、副反応は間違いなくあるのだ。自覚のない疲労もそうだし、気持ちが守りに入ることもそう。怖いもの知らずでやってきた選手が成功体験を得たことで、結果を出さなければと慎重になり、積極性や大胆さを失ったりする。高津監督が低調な打線に関して、「もっとガンガンいけばいいのに、スイングがおとなしい」と漏らしていたが、厄介な副反応はワクチンだけに限らない。