ソフトB「11人目の外国人」は17歳の“原石” 他球団が羨む海外スカウティングの秘密
取りも取ったり11人──。
ソフトバンクは15日、育成選手のアレクサンダー・アルメンタ(17)の入団会見を行った。
メキシコ出身の最速150キロ左腕は、昨年メキシカンリーグでプロデビュー。2試合に登板した「原石」というべき選手だ。
今季、ソフトバンクの外国人選手は総勢11人。とはいえ、戦力として期待される「助っ人」はデスパイネやモイネロらキューバ勢を筆頭とする7人。アルメンタを含む残り4人は背番号3ケタの育成選手だ。
孫正義オーナーの号令の下、「世界一の球団を目指す」ソフトバンクは育成枠も国籍にこだわっていない。育成から勝利の方程式に出世したモイネロという前例もあり、国内外を問わず選手を広く獲得している。
「今はどの球団も海外スカウトはいるが、ソフトバンクの場合は2014年にドミニカ共和国在住で、野球関連の仕事をしていた日本人とスカウト契約。彼が中南米を飛び回り、選手を見極めている。だからか、ソフトバンクは日本の野球にフィットしやすい選手の見極めがうまい。しかも、育成野手のマルコ・シモンら、プロ経験がない選手も将来を見据えてバンバン取りますからね」(パ球団スカウト)
もちろん、チーム強化のために投じたカネは他球団とはケタ違い。38人もの育成選手を抱えられるのも、三軍が正常に稼働しているからだ。
メジャー並みのスケールで球団を運営しているソフトバンク。他球団も呆れるやら、羨ましがるやら、だ。