大谷翔平は“リアル三刀流”消滅し「投打」に専念 主砲トラウトは今季も本職センター
労使紛争の長期化により始動が遅れていた大リーグが日本時間15日、アリゾナ州とフロリダ州で30球団が一斉にキャンプインした。
■いきなり特大の一発
昨季、投打の二刀流での働きを評価されてア・リーグMVPを受賞したエンゼルス・大谷翔平(27)はアリゾナ州テンピで初日を迎え、軽快な動きを披露。投手組、野手組の練習にそれぞれ参加し、フリー打撃では中堅方向に特大の一発を叩き込むなど、43スイングで8本の柵越えを放った。
昨季は登板時に打席に立つリアル二刀流に加え、降板後には右翼守備(6試合、7回3分の1)に就く三刀流をこなすなど大車輪の活躍を見せた。今季はナ・リーグにもDH制が採用され、敵地での交流戦も打席に立てるようになるため、フル稼働が求められる。昨季以上に外野用グラブを手にする場面が増えても不思議ではないが、今季の守備機会はなさそうだ。
ジョー・マドン監督は右ふくらはぎ痛から復帰の主砲トラウトを昨季までの中堅から右翼にコンバートすると明言していたが、方針を変更。この日の練習を前にトラウトと会談し、本人の希望もあって今季は本職の中堅での起用が決まった。