エンゼルス今季最長20連戦! 大谷の「GW休み」は球威や打球速度より下半身が目安
マドン監督は米メディアの取材に大谷を休ませる目安について、「足の健康状態になる。走塁を注意深く見ていきたい」と明かしている。大谷の疲労度を球速や打球速度ではなく、塁間の到達速度で測るというわけだ。
大谷は最速164キロの直球に加え、左打者ではメジャー最速となる191.7キロの打球速度の持ち主。さらに俊足も兼ね備え、昨季の一塁までの平均到達速度4.09秒はメジャー5位だった。このベースランニングのスピードが低下した時に、疲労がピークに達したと判断するそうだ。
マドン監督としては肩、ヒジはもちろん、股関節を中心に下半身の疲労や故障が肝心の投球や打撃に悪影響を及ぼすのを懸念しているのだろう。下半身がうまく機能しなければ、肩、ヒジに負担がかかり、靱帯断裂などの重傷につながる恐れがある。渡米1年目の2018年10月に右ヒジ靱帯を修復するトミー・ジョン手術を受けているだけに、指揮官が大谷の下半身の状態に細心の注意を払うのは当然のことだ。
大谷は18日のレンジャーズ戦で「積極走塁」を見せた。初回の第1打席に三塁内野安打で出塁すると、続くトラウトの大きな右飛でタッチアップして二進。3番・ウォードの中前打で三塁に進んだ後、捕逸で先制のホームを踏んだ。指揮官は試合後、「私はあれを求めていた。いい仕事をしてくれた」と絶賛した。
マドン監督の期待に応え続ける大谷はGW中にベンチで待機する日もありそうだ。