楽天連勝11で止まるも首位快走!安定感のキモは石井監督の「休ませ」と「対話」にあり
■采配自体はオーソドックス
攻撃面では打率.290の3番・浅村、日本ハムから加入した同.283の1番・西川が目立つが、「もちろん2人の活躍は大きいのですが、石井監督はうまく競争意識をあおりながら、戦力の底上げを図っています。特に遊撃のポジションは、キャンプから小深田と山崎に同じメニューを課して常に一緒に行動をさせていた。開幕後もスタメン数はほぼ同じ。競争を促しているのです。外野陣は右翼・島内、中堅・辰己、左翼・西川と軸は決まっているが、ここに田中和らが絡むレギュラー争いは12球団で最もハイレベル。春先から今後を見据え、32歳の鈴木を休ませながら起用しているのも周到といえます。今年はエンドランやスクイズなど動くようになった印象はありますが、采配自体はいまのところオーソドックスなものが多いように感じます」(川崎氏)。
指揮官がリリーフ陣やベテランを休ませながら起用し、選手たちとのコミュニケーションを欠かさない。独善采配が目立つどこかのチームとは違ったハンドリングが現時点では「吉」と出ているようなのだ。