大相撲コロナクラスター発生の“真犯人”か 名古屋場所「審判部控室」では20畳に十数人が待機
もはや本場所の体を成していない。
22日、日本相撲協会は伊勢ノ海部屋、追手風部屋、片男波部屋、芝田山部屋の4部屋からコロナ感染者が出たことを発表。この4部屋の所属力士は全員休場となった。
場所直前の田子ノ浦部屋を含め、コロナ休場はこれで計12部屋目。計177力士が休場を余儀なくされ、この日、幕内はたったの11番という異例の事態となった。
現在の新型コロナウイルスは感染力が強く、陽性だからといって責められるものではない。しかし、こうも力士、親方間に広がるのは何か原因があるのではないか。
角界OBは「名古屋場所が行われているドルフィンズアリーナの構造と関係がありそうです」と、こう続ける。
「支度部屋は学校の体育館ほどの広さがあり、本場所を行う会場の中で一番広い。国技館の比ではないので、そこは問題ないでしょう。問題は審判部の控室です。国技館のそれの半分ほどで、15~20畳くらい。審判部は現在24人。何班かに分かれているので全員が一堂に会することはないが、それでも多い時で一度に十数人が控室で待機することもある。田子ノ浦部屋を除いて、今場所の最中に感染者が出た11部屋中、6部屋の親方が審判部に所属しているのも偶然なのかどうか……」
この日、結びの一番で若隆景を下して2敗をキープした照ノ富士の師匠、伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は審判部長。残り2日、万が一が起こらなければいいが……。