浅野翔吾はU18で評価爆上がり! 「右の強打者」はプロ垂涎、ドラ1“一本かぶり”に現実味
打った瞬間、それとわかる当たりだった。日本時間11日、U18W杯(米フロリダ州)のメキシコ戦に「1番左翼」でスタメン出場した浅野翔吾(高松商)が左翼中段へ特大のソロ本塁打を放った。
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甘いコースだったとはいえ、木製バットでも芯を外さず遠くへ飛ばすスイングはもちろん、初対戦の外国人投手相手にも戸惑うことなく実力を発揮できる対応力も光った。
木のバットで臨む今大会。8月31日の大学代表との強化試合は4タコと結果が出なかったが、初戦のイタリア戦で2安打2打点、パナマ戦も2安打と気を吐いている。本人いわく、「トップを下げて打っていたが、キレや力のある球には対応できない。トップを上げて上から叩く意識を持ってやっている」と、フォーム改良が奏功しているようだ。
■「アルトゥーベみたいになりたい」
参考にしたのは身長168センチと小柄ながら、MVP1回、首位打者3回のアストロズ・アルトゥーベ(32)。浅野自身も身長171センチと小柄だけに、「自分の身長と似た感じで、体つきも似ている。ああいったバッターになりたい」と、目を輝かせる。
アルトゥーベは独特なハサミ打法(オープン気味に構え、後ろ足をかかと側に引き、踏み込んで打つ)が有名だが、パ球団のスカウトは、U18での浅野のプレーを踏まえてこう評価する。
「高松商では木のバットを使った練習で140メートル級の打球を打っていたというし、強肩で足も速く、練習試合では左打席でも本塁打を放つなど、野球センスは抜群。恩師の長尾監督は『二塁や三塁もやれる能力を持っている』と話しているそうですから。加えて木のバットへの適応力や、3本塁打を放った今夏の甲子園と同様、大舞台で活躍できるメンタルの強さも兼ね備えている。150キロ前後の速球を投げる米国、韓国などの格上の投手との対戦が楽しみ。このU18でさらに評価が上がることは間違いないでしょう」