玉鷲37歳10カ月での最高齢V! 驚異の“サンドイッチ”稽古が「老いてなお強い」を下支え

公開日: 更新日:

 そこにいくと情けないのが、他の力士たちだ。中でも上位陣は悲惨の一言。八角理事長(元横綱北勝海)も千秋楽の理事長挨拶で、「上位陣の成績不振は大変遺憾」と語り、この日、中継を解説した元横綱北の富士氏も「若いヤツが出てこないと……。やる気がないだけ」とバッサリだった。

 大関陣は陥落が決まった御嶽海、カド番の定位置に逆戻りした正代が、ともに4勝11敗。貴景勝が意地の10勝と頑張ったが最後まで優勝争いに絡めなかった。優勝が決まった玉鷲高安の取組後の7番が“消化試合”では寂しい限りだ。

「近年の力士は、日々の稽古を『ノルマ』と捉えているのか、10番20番相撲を取って終わり、でしょう? 巡業の稽古もお客さんを喜ばせるための稽古ばかり。『とりあえずやっている』というアリバイづくりの稽古では、強くなれるわけがありませんよ」(前出の親方)

 37歳の老兵にこれ以上好きにさせるか!──という力士が出てこないものか……。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動