借金球団のCS進出に物申す! フルマラソンの後の短距離走に意義はあるのか
これで、ペナントレースの価値が担保されるのか。そういう声が出てきてしかるべきだと思うのだが、12球団では議論すらされない。
球団にとって、CSはおいしい。本来、優勝以外は2位も6位も一緒、敗れたチームは敗因を分析、反省し、対策を練って捲土重来を期す、というのが勝負事の基本だ。だが、CSという救済措置ができ、3位に入ればよくやったと評価される風潮。V逸しても責任を追及されることは少なくなった。
CSの主催権を取れば、利益も上がる。球団幹部にとってこんなウマイ話はない。せめて勝率5割に満たないチームはCS進出権を剥奪するといった罰則があってもいいと思うが、CSの恩恵だけに目を向ける12球団からは恐らく、今後もそんな改革案は出ないだろう。
ヤクルトは、42.195キロを走って、独走でゴールテープを切った。しかし、それは予選で、決勝はその後のトラックで争う短距離走。苦しかったあのフルマラソンはなんだったのか。だから、私はCSに反対なのだ。
せめて私から、ヤクルトには「見事な優勝だった」と賛辞を贈りたい。