阪神・藤浪流出危機に加え…岡田氏と“ギクシャク”の西勇輝は「黒髪アピール」で巨人FA移籍も

公開日: 更新日:

 28日、阪神藤浪晋太郎(28)が今オフのポスティングによるメジャー挑戦を目指す意向を示した。球団にはすでに、移籍の希望を伝えている。

 今季は2年連続で開幕投手を務め、16試合で3勝5敗、防御率3.38。8月以降は先発した7試合中6試合で「6回以上かつ自責点3以内」のクオリティースタートをマークしている。

 高卒1年目の2013年から3年連続で2ケタ勝利を挙げ、15年には最多奪三振のタイトルを獲得した。近年は不振が続いているものの、最速162キロの剛速球と150キロ近いスプリットを武器とする潜在能力の高さは誰しも認めるところ。先発もリリーフもこなせるが、問題は今季も66回3分の2で21与四球という「ノーコン病」。藤浪は近年、「制球難との戦い」に明け暮れているのが実情だ。

 メジャーに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう言う。

「制球難はマイナス要素。メジャーの先発は90~100球で五~六回まで投げないといけない。今の藤浪なら4回を投げるのが精いっぱいでしょう。このままでは先発としては厳しい。奪三振率は8.78とまずまずですから、三振が取れる中継ぎ投手としてなら、日本人や日本球界を経由した選手が好きなレンジャーズ、パドレスなどが手を挙げるかもしれない。沢村がロッテからFAでレッドソックスへ移籍した際の2年総額300万ドル(約4億3200万円)前後の契約になるのではないか」

■大化けの可能性

 メジャーで大化けする可能性を指摘する声もある。米球界OBの話。

「体の開きが早いことが制球が安定しない理由のひとつ。メジャーでは投球時の左手のグラブの位置や使い方など何通りかの『処方箋』を用意し、どの『クスリ』が効くのかを順番に試す。これがハマれば十分、メジャーで通用しますよ」

 18年1月には米国で現パドレスのダルビッシュや、ドジャースのカーショーと自主トレを行うなど、メジャーへの思いを温め続けてきた。すでに複数球団のメジャースカウトが藤浪の投球をチェック済み。球団がポスティングを容認すれば争奪戦に発展しそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    巨人のW懸案「ポスト岡本和真&坂本勇人」を一気に解決する2つの原石 ともにパワーは超メジャー級

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希「負傷者リスト入り」待ったなし…中5日登板やはり大失敗、投手コーチとの関係も微妙

  3. 3

    巨人「松井秀喜の後継者+左キラー」↔ソフトB「二軍の帝王」…電撃トレードで得したのはどっち?

  4. 4

    巨人秋広↔ソフトBリチャード電撃トレードの舞台裏…“問題児交換”は巨人側から提案か

  5. 5

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  1. 6

    阿部巨人が企む「トレードもう一丁!」…パ野手の候補は6人、多少問題児でも厭わず

  2. 7

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  4. 9

    佐々木朗希「中5日登板志願」のウラにマイナー降格への怯え…ごまかし投球はまだまだ続く

  5. 10

    佐々木朗希「限界説」早くも浮上…案の定離脱、解説者まで《中5日では投げさせられない》と辛辣

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「餅」で尿意ストップ! 映画の途中にトイレで席を立ちたくないなら

  2. 2

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  3. 3

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  4. 4

    阿部巨人が企む「トレードもう一丁!」…パ野手の候補は6人、多少問題児でも厭わず

  5. 5

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  1. 6

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  2. 7

    気持ち悪ッ!大阪・関西万博の大屋根リングに虫が大量発生…日刊ゲンダイカメラマンも「肌にまとわりつく」と目撃証言

  3. 8

    広島新井監督がブチギレた阪神藤川監督の“無思慮”…視線合わせて握手も遺恨は消えず

  4. 9

    自民にまた「政治とカネ」問題!太田房江氏に選挙買収疑惑、参院選公認めぐり大阪でグチャグチャ泥仕合

  5. 10

    イケイケ国民民主党に陰り? 埼玉・和光市議補選は玉木代表が応援も公認候補まさかの敗北