大谷翔平の「貢献度」がジャッジよりも低く出る不公平なカラクリ 米紙記者が指摘
野手の場合、打撃に加えて守備も評価対象になるが、守備に就かないDHははなからマイナス評価になる。DHの選手のWARが低いのは、このためだ。
実際、両者の守備のWARを比較すると、ジャッジは今季、DHで23試合に出場していることもあり、0.1にとどまっているが、大谷はマイナス1.4(BR版)。大谷は登板時にも打席に立つリアル二刀流をこなしているため、一般的なDHと比べて守備の負担があるにもかかわらず、マイナスの評価なのだ。
八村塁が所属するウィザーズと昨季のファイナル王者ウォリアーズによる米プロバスケットボールNBAジャパン・ゲーム取材のため、来日した米紙記者によれば「ジャッジと大谷のWARを比べると不公平感は否めない」という。
「WARの数値がポジションごとに補正されるのは仕方ないとしても、大谷のようなツーウエープレーヤーを評価する指標としては決して万全なものではない。MVP投票資格のある全米野球記者協会(BBWAA)会員は依然としてWARを重視しているといわれますが、今季に関してはジャッジと大谷のWARを疑問視する記者も中にはいます。リアル二刀流時の評価を加えるなど、何らかの見直しが必要かもしれません」
果たして、守備の差は投票結果にどう出るか。