著者のコラム一覧
菅野徳雄ゴルフジャーナリスト

1938年生まれ。岩手県出身。立教大卒。1964年からゴルフ雑誌の編集にたずさわり、中村寅吉をはじめ、河野高明、安田春雄、杉本英世、尾崎将司など、数多くのトッププレーヤーを取材。わかりやすい技術論と辛口の評論で知られる。「ゴルフ・トッププロのここを学べ」「ゴルフスウィングの決め手」「即習ゴルフ上達塾」などの著書がある。

32アンダーの新記録が飛び出す国内男子の“裏事情”…世界基準とかけ離れた会場選びの弊害

公開日: 更新日:

 今週、月曜日のスポーツ各紙を見ると、ゴルフ記事が載る紙面トップはほとんどが「山下美夢有のV締め」。「比嘉初賞金王」のトップもあったが、C・キム(米)が出した32アンダーの日本新記録(72ホール)は小さく報じられていた。

 日本選手ではなく、外国人選手の快挙は話題性に乏しいと考えたのだろうか。それとも、「ラグビーのスコアのようなアンダーパーが出るのはおかしい」と主催者や会場への配慮もあって、スポーツ紙はあえて取り上げなかったのだろうか。

 男子の「カシオワールド」最終成績は通算32アンダーを筆頭に21アンダー以上が7人。15アンダー以上は23人もいた。

「ゴルフはコースとの戦い」である。易しいコース、言い換えればバーディーがたやすく取れるコースで勝っても選手のレベルは上がらない。タフな強いコースでプレーしないと、いつまでたっても強い選手は育たない。

 そんなことは分かりきっているはずなのに、世界に通用するコースで開催する試合はなかなか増えない。いまだにツーグリーンの試合もあり、世界基準と大きくかけ離れている。これだけは早急にやめてもらいたい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動