大谷翔平2年連続「最優秀DH賞」の裏に“同情票”…ようやく今オフ初栄冠の謎解き
投げて15勝、打って34本塁打。ベーブ・ルース以来の2ケタ勝利と2ケタ本塁打を達成したばかりか、メジャー史上初となる投打の規定を満たした大谷翔平(28=エンゼルス)が、ようやく表彰された。
日本時間29日、最も活躍した指名打者(DH)に贈られるエドガー・マルティネス賞に選出されたのだ。
投打ともトップクラスの成績を残しながら、今オフの表彰はこれが初めて。投打にフル回転した甲斐があったというものだが、ちょっと待て。先日発表のア・リーグのシルバースラッガー賞DH部門は打率.306、37本塁打、97打点と、いずれも大谷を上回ったアルバレス(25=アストロズ)が受賞したばかり。「アルバレスは外野も守っている。DHとしての出場成績だけなら大谷が上」との声も中にはあるものの、だったらエドガー・マルティネス賞もアルバレスが選ばれてしかるべきではないか。
シルバースラッガー賞が監督やコーチの投票なのに対し、エドガー・マルティネス賞は担当記者や球団広報らの投票で決まる。投票する人たちが異なるとはいえ、2つの賞はほとんど同じ選手が受賞する傾向があるのも事実なのだ。