メッツ指揮官は千賀にとって最適 かつての「最悪監督」は徹底した管理野球から転換
「ダイヤモンドバックスやレンジャーズ監督時代には選手の私生活にまで口出しするなど、日本で言うと、広岡達朗元西武監督も顔負けの徹底した管理野球で周囲との軋轢を生むこともありました。経験に基づく伝統的な手法を好む典型的な『オールドスクール』として知られていましたが、還暦を過ぎて人間が円くなったのでしょう。メッツを指揮するようになってからは、かつてのようなとげとげしさはなくなりました。データを重視するスタイルこそ変わらないものの、選手一人一人の調子を見極めて、最大限のパフォーマンスを発揮できるよう配慮を怠らない。今のメジャーはフロント主導で戦術を決める球団が少なくないですが、スティーブ・コーエンオーナーから采配を一任されている。今季年俸約48億円のエース右腕シャーザーら高給取りのスター選手からの信頼も厚く、メジャーを代表する名将のひとりに位置付けられます」
ショーウォルター監督は、今年11月の最優秀監督賞受賞時の会見で「現状を把握することが何よりも大切なことだ。球団内のすべての関係者の意見に耳を傾け、より良いチームづくりをするため、学ぶことが重要だ」と、かつての自身のやり方が誤りだったと認めた。