メッツ指揮官は千賀にとって最適 かつての「最悪監督」は徹底した管理野球から転換
20年に球団を買収した際、自ら監督擁立に動いたコーエンオーナーは、「バック(ショーウォルター監督)は頭脳明晰で、選手から慕われており、勝利を求める文化を築いた」と絶大な信頼を口にしている。
「メジャー1年目の千賀にとって、最適な指揮官です。ショーウォルター氏はヤンキース監督時代、後に黄金時代を築くジーター、ポサダ、リベラ、ペティットらを積極的に起用するなど、若手育成に定評がありました。渡米1年目の日本人投手は、滑りやすいボールや硬いマウンドへの対応に苦労し、実力を発揮できないケースが少なくない。しかし、ベテラン指揮官は多少のことには目をつぶって日本人ルーキーの長所を引き出そうと辛抱強く起用するはずです。不慣れな環境でプレーする千賀には指揮官の存在がプラスに作用すると思います」とは、前出の鈴村氏だ。