ソフトBが見せた超金満球団の真骨頂!FA近藤健介に余裕で7年50億円、その先の大いなる野望
「驚きましたが、ある意味では納得もしています。それだけ本気で優勝を狙っているということですから」
こう話すのはホークスOBの山内孝徳氏(評論家)だ。
12日、ソフトバンクは日本ハムからFA宣言していた近藤健介(29)の獲得を発表。背番号は「3」で、14日に入団会見を行うという。
契約内容は破格も破格。6年総額35億円、あるいは7年総額50億円以上ともいわれている。ソフトバンクでは主砲の柳田が2019年オフに年俸変動制の7年契約を結び、去る6日の契約更改では野手史上最高額となる現状維持の6億2000万円プラス出来高でサイン。近藤が7年50億円なら年換算で7億円強。一気に球界最高年俸を手にすることになる。
近藤は今季、打率.302、8本塁打、41打点。通算成績は同.307、52本、446打点で、打率3割超えは6度。出塁率は.413を誇る。外野守備にも定評があり、FA宣言後は楽天以外のパ5球団が参戦する、近年まれに見る大争奪戦となった。
球界関係者によると、「最終的にはソフトバンクとオリックスの一騎打ちだった」という。ソフトバンクはペナントレースではここ2年、オリックスの後塵を拝していたものの、条件の上積み、近藤が尊敬する長谷川一軍打撃コーチを交渉の場に引っ張り出すなど、あの手この手を駆使し、意地を見せた形だ。
山内氏が続ける。
「ソフトバンクにすれば、その意味でも『オリックスには負けられない』という思いもあって上積みもしたはず。吉田正がメジャー移籍するとはいえ、前西武の森に加え、近藤まで加わればいよいよ手がつけられませんからね。戦力を考えれば、ソフトバンクは毎年優勝を狙えるチーム。ここ2年は優勝を逃していますが、だからこそ、『自分の力で優勝に導く』というやり甲斐も近藤にはあるでしょう」