あるぞ高安の“ダダ甘”大関復帰…大相撲初場所「1横綱1大関」の珍事、番付崩壊危機の深刻
大相撲の番付に絶対必要なのは、かつて土俵の最高位だった東西の大関2人。大関が足りない場合は、前述のように横綱が「横綱大関」を名乗る。つまり、「大関以上に2人」が番付の最低条件なのだ。
■貴景勝もバクダン持ちで…
しかし、照ノ富士は10月に両ヒザを手術し、長期離脱が濃厚。貴景勝もクビにバクダンを抱えており、こちらも突然、ケガで引退……となる恐れがある。
前出の親方が言う。
「我々の間でも半ばヤケクソ気味で『照ノ富士は1年以上休んでもらっても構わない』と言う者もいる。ただ、大関の貴景勝は2場所以上休んだら、問答無用で陥落。そこで高安を昇進させたい。協会外には『大関がいないなら、空欄にしておけばいいじゃないか』と言う人もいるが、ウチにとって伝統は何より重要なので……」
過去、大関以上が2人未満だったことはない。苦肉の昇進が現実味を帯びている。