TKホールディングスCEO 土屋健二(3)野球とビジネスに生きたダルビッシュの衝撃

公開日: 更新日:

営業マン2年目で年収3000万円超

 “一流”と同じような取り組みはできる。この思考はビジネスにも置き換えられる。営業は初体験。保険営業マンになると、手本の対象をダルビッシュから、結果を残している先輩営業マンに移し替えた。人脈づくりに商品の勉強、営業スキルの習得など、こなさなくてはいけないタスクは山積みだった。当初は気がせいて、空回りも経験した。

「初月の月収は9万円でした(笑)。正直、『少なっ! 保険って稼げないのかな』なんて思いましたよ。かなり売り上げたと思っていたので。でも、“攻め”ばかりに重点を置きすぎていて、手続きの不備が多かったんです。そうやって、体当たりで経験しながら保険営業の術を学んでいきました。修業期間は2年ほどで、睡眠時間は3~4時間。すごくキツかったけど、最後の年は年収3000万円を超えていたと思います」

 もともと、ここは独立するための足掛かり。18年に退社し、「TKホールディングス」を立ち上げる。 =つづく

▽土屋健二(つちや・けんじ) 1990年10月4日、静岡県富士市生まれ。エースとして横浜高(神奈川)を甲子園4強に牽引した2008年、ドラフト4位で日本ハムに入団。12年にDeNAへトレード移籍を経て、15年に引退。プロ通算18試合、2勝3敗、防御率10.80。知人の経営する保険代理店に2年ほど勤め、独立。18年に「TKホールディングス」を立ち上げた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    スポーツを歪める阿部詩の大号泣とメディアのお涙頂戴報道…「非常に残念な振る舞い」と識者バッサリ

  2. 2

    賛否の大号泣・阿部詩を支える「今カレ」と「全てを知り尽くす元カレ」…ともに一二三とは“深い仲”

  3. 3

    阿部詩まさかの敗因とは? 響き渡った慟哭…組み際の一瞬の隙、五輪連覇ならず2回戦敗退

  4. 4

    横綱照ノ富士「余生」は悠々自適! 優勝10回、名古屋初V、節目の記録を次々達成

  5. 5

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6

    河野太郎デジタル大臣「マイナカードは強制ではない」 英BBC番組で世界へ大ウソ発信!

  2. 7

    身近な山も要注意 登山前に受けるべき検査を山岳医に聞く

  3. 8

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

  4. 9

    体操日本男子はメダル量産期待大なのに…競技人口の多い女子が世界で勝てない2つの要因

  5. 10

    阿部詩は兄・一二三の彼女・橋本梨菜にソックリ? パリ五輪で注目集める