広島・秋山翔吾が若手への思い語る「アドバイスはするけど、“まだ超えられないな”という先輩でいたい」
──そういう意味では、きのう(12日)の本塁打で存在感を示せた?
「『さすが』とか報じられましたけど、そういう話ではなくて、あの打席は僕の中で『右打ち』をテーマにしていて、その延長だった」
──広島では初のキャンプだが。
「『35歳になる年のキャンプで秋山はあんなに動けていたな』と言われたい。今後はそれが当たり前になってモデルケースになればいい。ただ、ケガをしてしまうと『だから張り切っちゃダメなんだ』となってしまう。今は気持ちに張りがあるというか、すごく気を付けて野球をやっています(笑)」
──新井監督は41歳まで現役を続けた。
「ドロドロになって練習をしていたイメージ。カープは新井さんが見せた姿勢や言葉に共感した選手たちが頑張って(2016年~)リーグV3を達成したんです。行動で示せるからこそ言葉に力があると思います。現役時代はそんなに練習をしていたんだ、1本の安打にそんなに執着していたんだ、と若手が聞いた時、『これじゃ、まだレギュラーになれないよな』とか『あの1打席は集中力が欠けていたな』となるでしょう。何を言うかより、誰が言うかの方が強い時がある」