格闘家・朝倉未来が新社長就任も…過激さ売り「Breaking Down」の危険性に専門家が警鐘
Breaking Downの危険性について、専門家はどう考えているのか? 格闘技道場GROUND COREの森本猛代表に話を聞いた。
■防御技術がなければ後遺症の可能性も
「危険であることは間違いないと思います。投げ技などで倒される可能性がある場合は、最低限の受け身ができるレベルを備えているべきだと思いますし、打撃に関しても防御する技術がなければ非常に危険で、後遺症の可能性も少なくないでしょう。KOやレフェリーストップで終わるケースが多いので、危険度も高いと言わざるを得ません」
Breaking Downは、試合の勝敗を1分1ラウンドで決める形式で、一般的な格闘技の大会に比べれば実際に戦う時間は短い。しかし、それでも素人と格闘技経験者が戦うことで、当然怪我を負うリスクもある。
「主催者側の規定により期間は異なりますが、選手がKOで敗れた場合は一定の期間選手の回復やダメージが重ならないような配慮がなされています。例えば日本ボクシングコミッションなどの場合、90日間の出場停止です。運営サイドでも、専属ドクターがおられて確認はされていると思いますが、どこまで選手の安全が配慮されているのか心配です」(同)