岡田監督“タテジマ愛”のルーツ 整形外科医がストップかけた禁断の1000本素振り

公開日: 更新日:

 阪神の聖地で今年も球児たちが感動のドラマを届けてくれたが、岡田監督も高校時代に甲子園の土を踏んでいる。1973年の夏の大会。1年生ながら大阪の私学7強の一角、名門・北陽の左翼レギュラーを奪い、打順は2番、7番で起用された。

 岡田監督は「大阪で勝つのは大変やったわ。強いとこばっかりでなぁ」と振り返るが、現在も会食やゴルフなどで親交の深い2学年上の先輩は、入部したての頃の岡田監督についてこう証言する。

「とにかく打球の飛距離がケタ違い。ミートもうまいけど、スイングスピードがむちゃくちゃ速くてな。ごっつい1年坊がやってきたと思うたよ」

 ほめられる話になると、岡田監督はいつも子どものように相好を崩す。そして教えてくれた。

あのな。それには理由があるんや。オレは中学生の頃、1日に合計で1000本の素振りをしとった。1000本やで」

 さらに続ける。

「整形外科の医者に聞いてみい。その時期は骨がどんどん成長して、大人の骨格を作る大事な時期。『そんなムチャをしていたらガタガタになるぞ』と言われたもんよ」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸300億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」