貴景勝6勝目も「勝ち越したら休場」なら延々続くジリ貧…カド番脱出優先の“落とし穴”
角界OBが言う。
「貴景勝はプライドの高い力士ですからね。ある意味、大関の地位に執着していると言ってもいい。ただ、今後スムーズに勝ち越して残りを休んだところで、15日間戦った力士と比べても、たった数日のプラスでしかない。この調子で大関の地位にしがみついていればヒザは加速度的に悪化し、力士寿命にも影響する。ならば、遠回りになっても数場所休場して治療に専念すべきです。この日の強烈な立ち合いだって、胸を突き出して正直に当たってくれる正代だからできた面もある。初日の阿炎戦のように、立ち合い変化をしなければ地位を維持できない大関というのもみっともないですよ」
照ノ富士や、先日引退した栃ノ心も長期休場を経て、それぞれ横綱と大関に昇進した。貴景勝はまだ26歳。地位と心中するには若過ぎる。