(9)テイクバックから振り下ろせない
「ええ」真由美は、悲しそうに視線を落とした。「私は、ティーイングエリアに立ったのです。その時です。目の前に広がるフェアウエイがそそり立つ壁に見えたのです」
「打ち上げですか?」
「いいえ」真由美は首を振り、「打ち下ろしです。私なら270ヤードは飛ばすことができます」と…
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