W杯で勝ちが計算できるのは初戦のチリだけ 同格のサモアも代表資格規定改正で侮れない
今回のW杯で、プールDに属するジャパンは、世界ランク14位。現地9月10日のチリ(22位)戦を皮切りに、17日にイングランド(6位)、28日にサモア(12位)、10月8日にアルゼンチン(7位)の順に戦い、2位以上に勝ち残ってベスト8進出を目指している(ランキングは8月7日現在)。
初戦のチリは、このプールで唯一世界ランクが20位台。しかも今回が初めてのW杯だから、ジャパンが敗れる心配はほとんどない。
問題は2戦目以降で、3チームともランクはジャパンと同格か上位。しかも、イングランドはジャパンが昨秋、13対52と大敗した相手だ。今年1月に、解任されたエディー・ジョーンズに代わってスティーブ・ボーズウィックが新ヘッドコーチに就任したが、ボーズウィックも2015年W杯でジャパンのコーチを務めた人物。日本の強みや弱みを熟知している。
イングランドは、ジャパンよりも1日早い9日に、アルゼンチンと初戦を戦うことになっている。
アルゼンチンは、7月にオーストラリアを破り、南アフリカとも1点差の接戦を演じて上り調子。昨秋には30対29とイングランドを下している。だから勝敗の予測は難しいが、もしイングランドがアルゼンチンに敗れれば、17日のジャパンは背水のイングランドと戦うことになる。逆に、イングランドが勝った場合は、プールステージ通過を確実にすべく、ジャパン戦に全力を傾けてくる。