大谷翔平“来季への品定め”は続く…松井秀喜は「やり甲斐」求め常勝ヤンキースから移籍
球団ごとに異なるファンやメディアの気質
「チームの勝利のために自分が何をするのがベストなのかを考える」ことを重視していた松井にとって、それまでプレーオフも含めて何度も対戦しているエ軍は最もやり甲斐のある球団だと映ったのだろう。実際にエンゼルスタジアムでプレーして感じるものがあったに違いないし、それは大谷にとっても同様ではないか。
「例えばファンやメディアの気質です。30球団でいま最もファンやメディアがシビアなのはヤンキースでもレッドソックスでもない。大谷がいま対戦しているフィリーズですよ。シチズンズバンクパークのファンは、フィリーズの高給取りが不甲斐ないとヤンキースタジアム以上に強烈なヤジやブーイングを浴びせるし、メディアの批判もハンパじゃありません。対照的に自軍の選手にファンやメディアが比較的好意的なのは、西海岸の球団や中地区のカージナルスだと思う」(前出の特派員)
エンゼルスは31日までフィリーズと対戦。9月2日からはオークランドでアスレチックス、12日からシアトルでマリナーズ、20日からフロリダのセントピーターズバーグでレイズ、23日からミネアポリスでツインズと戦う。
大谷は今季中に投げることはないが、今後も打者として試合に出続ける予定だ。
「(エンゼルスの)ファンも球団自体の雰囲気も好き。ただ、それ以上に勝ちたい気持ちが強い」と言う大谷はこれからも全米各地で“品定め”を続けることになるわけで、オフのFAの参考にするに違いない。