大谷翔平は“打者専念”でも買い叩かれない! 新契約が「10年700億円」規模になる根拠

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 大谷翔平(29=エンゼルス)の右肘靱帯損傷が判明したことで、今オフの新契約が大打撃を受けるとの報道が目立つ。

 現在も打者として出場を続けているが、残り試合、投手としては投げないことが決まっている。

 大谷は2018年にも右肘靱帯を損傷、オフにトミー・ジョン手術を受けたものの、今回の損傷は前回と別の部位らしい。仮に再びトミー・ジョン手術を受けた場合、投手としては12~16カ月間のリハビリが必要になる。それだけにオフにFAになっても買い叩かれると言われるが、

「シーズン終了と同時にトミー・ジョン手術を受ければ、打者としては来季から復帰可能です。仮に野手に専念することになったとしても、新たな契約が言われるほど打撃を受けるとは思えません」

 とはア・リーグのスカウトだ。

■打者ならTJ手術後7カ月で復帰可能

 大谷は前回18年の10月1日にトミー・ジョン手術。翌19年の5月7日には打者として復帰している。投げる方はともかく、打者であれば術後7カ月で復帰できるのだ。

「2度目のトミー・ジョン手術で獲得に及び腰になる球団はあるし、ケガが分かる以前に言われていた800億円とか1000億円の契約はさすがにムリでしょう。それでもトラウト(エンゼルス)の12年約623億円や、ジャッジ(ヤンキース)の9年約526億円は上回るとみています。コンスタントに本塁打王を狙えるパワーはもちろん、走攻守と三拍子そろっているうえに、打者専念ならば外野も守れますからね。一昨年は6試合右翼、1試合左翼の守備に就いています。総額で10年700億円程度の契約になるかもしれません」(前出のスカウト)

 日本時間29日現在、大谷は打率.304(リーグ3位)、44本塁打(リーグトップ)、92打点(リーグ3位)と本塁打王どころか、三冠王すら狙える位置につけている。

 おまけに19盗塁(リーグ16位タイ)。あと1本塁打と1盗塁で、45(本塁打)ー20(盗塁)をクリアする。大谷は一昨年46本塁打、26盗塁だから達成すれば2度目。45-20を複数回成し遂げたのはメジャー史上、ケン・グリフィー・ジュニアとアレックス・ロドリゲスの2人だけ。大谷が3人目になって、伝説のスーパースター2人に肩を並べるのは時間の問題だ。

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