阪神M消滅も「アレ」安泰…岡田監督が腹の底で目論む“原巨人3位に引き上げ”からのこてんぱん
CSでは1勝もできていない
確かにこれまでのCSでは、巨人に圧倒されている。ファーストS、ファイナルS合わせて計5度の対戦があり、通算6勝11敗で4度敗退。そのうち2度は甲子園(10年、21年)で行われたが、いずれも阪神が2連敗で、あえなく散っている。今季は甲子園で6勝2敗と圧倒しているものの、CSでは1勝もできていないのだ。
さらに岡田監督には、2008年に阪神監督として最大の13ゲーム差を原巨人にひっくり返されたトラウマがある。
開幕前、「巨人、巨人言うけど、連覇してるんやからヤクルトマークやろ」と伝統の一戦をあおる報道陣にクギを刺した。そう言いながら、巨人戦勝ち越しが決まった25日には「いや、それは積み重ねなんでね」とうれしそうだった。
「周囲には無関心を装っても、裏では『巨人戦にいい投手を投げさせんでどうする?』とも。岡田監督は今でもあの年のことが頭から離れない。だから今年は、巨人と原監督を徹底的にやっつけたい。シーズンで圧倒しただけじゃまだ足りない。CSでは甲子園で巨人に勝ったことがないという屈辱も払拭して日本シリーズに進めれば、38年ぶりの日本一へ、これ以上ない景気づけになります」(同前)
阪神は巨人戦5試合を残している。「エースを投入しない」などの配慮で、巨人をさりげなく3位に押し上げるかもしれない。